弘明寺

   弘明寺商店街を挟んで、東には放送大学神奈川学習センターを中心とした文教街、西には平安初期の創建といわれる横浜市内最古の寺、弘明寺観音がある。この弘明寺観音の開祖は弘法大師で、坂東観音33ヶ所第14番目の札所でもある。本尊は行基作の十一面観世音立像で、国の重要文化財に指定されている。重厚な仁王門に立つ仁王尊二体は運慶の作である。

  「瑞應山」と書かれた仁王門をくぐると線香が立ち上ぼり、おびただしいダルマが整然と並んでいる。一寸不思議なムードに酔いながら、48段の石段のを上ったところに観音堂があり、拝殿の左側には平成9年3月に社団法人横浜国際観光協会が設置した金色のプレートが輝き、この寺の由来を記している。境内には楓関門(山門)、竹の観音、鐘楼、七つ石などの見所がある。

   数年前、弘法大師が彫ったといわれている秘仏歓喜聖天を拝観したことがある。聖天様は男女二体が相抱き、男体は聖天のご本体、女体は観音様が聖天の女身に変化され、男性の力と女'性の愛と和合された姿を表しているもので、頭部は象の顔形をしている。お供物の真っ白い二股大根は大変印象的であった。奥の院歓喜堂には珍しいものがたくさん陳列されている。密教の歓喜聖天の信仰理解にはぜひ一度参拝されることをお勧めする。 但し、拝観には1席5名で予約が必要である。(松本)

   

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